通常は主にスナイプ級に乗っていますが昨日からは４７０級に乗っています。スナイプ級よりもバランスを安定させにくく、風に対して適切な走りが少しでもできないとすぐに失速してしまう少し難易度の高い船です。しかし、このような船で練習してある程度乗りこなせるようになればスナイプはもっといい走りができるのはず！というのが狙いです。実際、ある強豪高校では冬の期間に本来の種目ではない小さくバランスが不安定な船を出してハンドリングやバランス感覚を鍛える練習法をしているようで、数年前のヨット雑誌に特集されていました。高校ヨット部出身の部長も４７０の原型となった種目に乗っており、スキッパー1年生に教える観点からしてもスピード感覚やハンドリングにおいて教えやすいメリットもあります。

昨日の練習では風の強弱が激しいながらもフルトラピーズ。スナイプは上半身を艇外にそる体勢を取ることで倒れようとする船を起こしますが、４７０はクルーがマスト上部から伸びるワイヤーで体を吊り、全身を艇外に投げ出して起こします（トラピーズ）。その分パワーを失うとすぐにクルーは落ちて寒中水泳．．．　落ちた後は船から離れる向きにワイヤーがつながった状態で流されてしまい沈（転覆）もして大変でしたが今日は軽風。トラピーズもたまに出るくらいでしたが今日は風の振れが激しかったです。そのため簡単に失速したりハンドリングがうまく決まらなかったり．．．

難しいコンディションに難しい船でしたが少しずつ感覚の面でも技術的な面でも1年生スキッパーの上達がすでに見えています。スナイプに戻るときどのようなレベルになっているか楽しみです！

2019.12